4気筒エンジンの電気系統メンテナンス
絶版車を運転される方にしっかり行ってほしいのが、電気系統のメンテナンスです。
今販売されているバイクはメンテナンスフリーのバイクもありますが、絶版系はしっかりメンテナンスしてあげることで、走りが全く違ってきます。
メンテナンスフリーで無接点古トランジスタ点火車と呼ばれるバイクは、調整など無に常にいい状態を保てることがウリですが、絶版車はそうもいきません。
ポイント接点の調整をしっかり行い、よいコンディションに持っていくことが重要です。
特に70年代のバイクなどにはフルトラ点火などがありますので、その場合、電気系統にトラブルが多く、この時代のバイクを保有している人、またこの時代、こうしたバイクに乗っていた方からすると、接点の調整は非常に大きなポイントと理解しています。
基本的なメンテナンスと合わせてポイント調整のメンテナンスも覚えておくといいでしょう。
接点の調整で大きなポイントとなるのがコンディション、そしてスパークタイミングの調整がいい事、さらに調整した状態を長く維持できるかどうかということです。
コンタクトブレーカーのコンディション、またタイミングが合っているかどうか、4気筒の場合、カム山の進角装置の作動性がいいかどうかなどを確認します。
4気筒エンジンのポイント調整をしよう
ポイント接点のコンディションを見て、汚れなどが付着している場合、丁寧に油汚れを取り除きます。
紙で挟むようにして油汚れをふき取ります。
コンディションが悪い時には表面の荒れている部分をサンドペーパーでしっかり直します。
それほど力を入れなくても、前後にゆっくり動かせば、次第に表面が綺麗になっていきます。
ペーパー処理の後は、パーツ洗浄液などを利用しきれいに洗い流しておきます。
コンディション確認が終わったら、ポイントギャップの調整を隙間0.4mm程度に調整します。
ポイントにワニグチクリップを直接はさみ、Fマークあたりでポイントが開くようにします。
クランクシャフトを回してFマークが、クランクケース側に合わせるマーク部分を通過する際、ランプが作動するように調整します。
メインベースの方が終了したら右側を同様に調整します。
コンデンサー部分もチェックしておきましょう。
アイドリングしている時、音がおかしい、なんだか安定感がない、という場合、コンデンサーの不良が見つかることがあります。
チェックしてみてコンデンサーがパンクなどしていると、必ずポイント接点が非常に汚れている、もしくはただれた状態になっています。
ポイント調整を行うことで、こうした不具合の発見にもなりますので、定期的にチェックし、汚れがあれば清掃し、修正できない部分は、プロにみせて修正してもらうといいでしょう。