調整って難しい、でもチャレンジしてみよう
フライホイールの裏に隠れているポイント調整を行う、これはあまりバイクのメンテナンスに慣れていない人からすると、ちょっと難しく、やらない方がいいのでは?と考えてしまう部分です。
アウターローターのポイント調整は難しいと考えてしまう方が多いのですが、実際、4気筒エンジンのポイント調整とあまり変わらないので、難しいということはありません。
自分が乗っている時、特に不具合を感じないし走っていて違和感などもない、でもバイクに乗っている経験が長いライダーが乗ると、走りがおかしくないか?と違和感を覚える事があります。
自分ではわからない、でも調べてみたら実際、不具合があった、ということもあります。
やってみなければわからない、やはりバイクのメンテナンスはやってみてこそわかること、感じられることが多いのです。
ばらすということに不安を感じる方が多いんですが、勇気を持って挑戦しましょう。
ポイント調整を始めよう
しっかりメンテナンスを行うということなら、フライホイールを外してポイント調整を考えます。
特殊工具、フライホイールホルダーで固定しておき、センターナットをとり、フライホイールプーラーという特殊工具でフライホイールを抜き取ります。
こうした特殊工具はメンテナンスに必要となるので持っておく方がいいでしょう。
プーラーはホイール付け根部分にあるねじ山にしっかりかみあわせます。
レンチでその部分を固定し、プーラーの十字ハンドルを締めます。
なかなか抜けない時には、プーラーの十字ハンドルの逆側をハンマーでたたきます。
ホイールが抜けない場合、裏を見てみると錆が付いていることが多いです。
カム山に錆が付いているということなら400番前後のサンドペーパーで丁寧に取り除きます。
取り除いたらパーツ洗浄スプレー液を利用して洗浄し、最後にグリスをごく薄く塗っておきます。
ポイント接点部分のコンディションを整えるために、800前後のサンドペーパーで接点面をこすります。
ヒールやポイント接点は「単品」で点検することが大切です。
エンジンに世手はコンデンサー配線がハンダで固定されていることもあるので、パーツを交換する場合、ハンダゴテを用意しておくといいでしょう。
フライホイールを復元する際には、あまりカム山にヒールを押し付けないようにします。
マイナスドライバーでヒールを少し押し上げるようにセットするとうまくいきます。
復元したらギャップの調整です。
0.35mm前後の隙間を考えて調整し、締め付けをしっかりチェックし完了です。
4気筒とほとんど変わらないポイント調整です。
ばらす、ということがあるため、躊躇してしまう方が多いのですが、思い切ってやってみることも大切です。