TRIUMPH

TRIUMPHは存在する最古のオートバイメーカー

経営母体を幾度も変えているという現実があるTRIUMPHですが、現存する最古のオートバイメーカーということには変わりありません。
輸入貿易会社として誕生したこの企業は1970年、マン島TTレースによって大活躍し、一躍その名を世界に知らしめました。

高い品質と信頼できるバイク、こうした評価を得たことで1914年から第一次世界大戦まで、実に3万台以上というTRIUMPHのバイクがイギリス軍と連合軍に利用されました。
しかしその後、時代の波に翻弄される形で徐々に業績が悪化し、一時的にアメリカで成功するということもありましたが、1983年とうとう工場が閉鎖ということになりました。

しかし事業家のジョン・ブルーアという方がTRIUMPHの商標権、生産権を購入、これによってTRIUMPHは新しい時代を迎え、現在に至っています。

カワサキの技術を取り入れたバイク

1990年からは日本のカワサキの技術を取り入れる形となり、カワサキの技術が入っているバイクらしい、水冷直列3気筒エンジン、水冷直列4気筒エンジン搭載のバイクが発表され、その後、1997年からは直列3気筒エンジンという独自性を持ったままに、従来のモジュラコンセプトを脱する形で、T595デイトナというバイクを発表します。

バイクの中の名車と呼ばれるボンネビルも復活させ、ほかの企業が作るバイクとは一線違う特徴を持ったバイクを、現代もTRIUMPHらしく作り上げています。
最近はドラマ、ゲームなどに自社のバイクを提供するなど、広告面についても力を入れていて、今後、更にTRIUMPHのバイクを見ることが多くなりそうです。

同じ車種名を長く使うということ

TRIUMPHの特徴として、同じ車種名を長く利用するという特徴があります。
同車種であってもTRIUMPHのバイクは、年式で大分顔が違うということがあり、年式によって判断したほうがいいバイクともいえます。

特にこの特徴が明確になっている時代は、ヒンクレー時代、コヴェントリー時代、メリデン時代で、同じ車種なのにまったく違うタイプのバイクとなっているのがTRIUMPHの面白いところといえるでしょう。

TRIUMPHのバイクの特徴

アーバンスポーツは走り重視のオンロードタイプのバイクで、日本では最も売れているバイクカテゴリといってもいいといわれています。
水冷並列3気筒エンジンでバイクには珍しいエンジンを搭載しています。
出力特性が秀でていて鼓動感も高いバイクです。

モダンクラシックはメリデン・トライアンフを思い出すような外観を持ったカテゴリです。
空冷並列2気筒エンジン搭載、軽快な鼓動感が特徴的です。

クルーザーはアメリカンタイプのカテゴリーで、アメリカは空冷並列2気筒エンジン、しかし270度クランクが採用されるなど違いがあります。
ロケットスリーシリーズには、量産車としては世界最大といわれている排気量エンジン、2294cc並列水冷3気筒エンジンが搭載されています。