兵器工場からはじまったハスクバーナ・モーターサイクルズ

バイクや自動車のメーカーの始まり、またその遍歴を見ると、必ずといっていいほど戦争、軍、国などがかかわっています。
ハスクバーナ・モーターサイクルズも同じで、この企業は兵器工場としてスウェーデン国王の命をうけて建設された企業です。

兵器工場ではキッチン用品やミシンなどを製造し始めますが、その後、1903年にはじめてモーターサイクルを発表します。
原動機付自転車を発表したハスクバーナ・モーターサイクルズは、製造を注していていない最古のオートバイメーカーとして知られています。

モーターサイクルの誕生とレースへの取り組み

1993年、1934年ロードレースシーズンには、ハスクバーナ・モーターサイクルズのバイクが表情代の最上段を飾ることが多くなり、一躍レース業界を引っ張ることになります。

戦後、モトクロスと呼ばれる当時新しいモータースポーツとして人気を博すレースが登場しました。
オフロード走行用として高い人気を集めたハスクバーナ・モーターサイクルズのバイクは、単気筒ロードバイクです。

このバイクは1953年、ヨーロッパ全土に広まったというくらいに人気を得るバイクとなり、モーターサイクル業界をけん引する形となったのです。

ハスクバーナ・モーターサイクルズの革命的バイク

ハスクバーナ・モーターサイクルズのHusqvarnaという言葉は、スウェーデン語で銀の矢という意味を持っています。
銀の矢のような鋭い走り、その先駆的なバイクはオフロードを席巻しこのバイクは革命的呼ばれました。

75kgという車体の重さ、油圧ダンパーにしても、フレームマウントエンジンにしても当時、このバイクは革命的と呼ばれるほど先進的なバイクでした。
その後、TibblinとHusqvarnaはともにモトクロスレースキャリアを作り上げ、彼はいくつものタイトルをこのバイクで獲得していきます。

1960年になるとBill　Nilssonがハスクバーナ・モーターサイクルズ初の世界タイトルを勝ち取ります。
このとき、ハスクバーナ・モーターサイクルズは、Nilssonのために「勝つためのバイク」を作ったといわれています。

ハスクバーナ・モーターサイクルズの伝説

1970年代、ハスクバーナ・モーターサイクルズはアメリカとヨーロッパにおけるモトクロス、エンデューロタイトルを勝ち取り続け、世界的に有名なバイクメーカーとなります。
数々の伝説を誇るこのメーカーも、その後、BMWに買収されますが、この買収はハスクバーナ・モーターサイクルズの長い歴史とオフロード界における栄光を継続するために、必要な買収といわれています。

更に2013年、Pierer Industries AGがハスクバーナ・モーターサイクルズを買収、1960年代、1970年代、本来のハスクバーナ・モーターサイクルズブランドの再統合として新しいブランドを作り上げて、その後、将来のビジョンとして単気筒ストリートモーターサイクルによって自分たちのルーツへ復帰を果たしています。