オーストラリアの田舎町で誕生したKTM
現在、オフロードシーンでは知らない人がいないといわれるほどにメジャーブランドとなっているKTMですが、誕生は半世紀ほど前のオーストラリア、その小さい田舎町が舞台となりました。
誕生当時、本当に小さい田舎町の業者だったKTMがこれほどメジャーなファクトリーとなったのは、消えることのないレースへのこだわりと栄光を求める努力にほかなりません。
創業直後から、KTMはレースに積極的な就活生をみせ、現在もその姿勢を崩すことなく継続しているのです。
ロードレース参加からの努力と栄光
KTMがはじめてロードレースに参加したのは1995年、それ以降、1964年にはインターナショナル・シックスデイズ・エンデューロへファクトリー体制で参戦を開始し、オフロードを主軸として活躍を続けました。
2013年には世界選手権モトクロスにおいてMX1を5連覇するという偉業を成し遂げ、MX2においても14戦全勝の2連覇という驚異的な記録を作ります。
エンデューロにおいてもE1で2連覇、E3タイトルの獲得など、栄光の成績を次々に作り出しました。
世界的に有名で日本でも知名度の高いダカールラリーにおいては、KTMがライダータイトル、更にコンストラクタータイトルともに12連覇するなど、まさしくオフロード界においてKTMの名を知らないということはない状態になったのです。
KTMのオレンジは世界を席巻し、常にレースをけん引してきたといってもまったく過言ではありません。
ロードレースについても草創期より取り組んできたことで頭角を現し、2003年の世界選手権ロードレース125ccクラスで初優勝、2005年の250ccクラスも圧倒、更に2010年のドイツ選手権スーパーバイククラスメーカータイトルを獲得しました。
そして2012年新設となったMotoGP・Moto3クラスでは、ライダー酢タイトルとコンストラクタータイトル両方を獲得するなど、活躍もさることながら活動範囲も大きく広げているのです。
オフロードで磨かれた耐久性とスポーツ性能の高いバイクが魅力
KTMのバイクは、オフロードレースによって磨かれてきた、技術を向上してきたといえるバイクです。
オフロードレースには耐久性もスポーツ性も必要です。
レースシーンで長く活躍し、その名を世界に知らしめてきたことのほかに、バイクの製造についても、質の高さを向上させてきたのです。
KTMのバイクを手にしたライダーは、すぐレースで活躍できるといわれるほどのバイクは、ライダーたちにとって憧れの1台といえます。
半世紀以上という長い年月の中、取り組み続けてきた、考えられないようなハードなレースシーンから、その技術、質の高いバイクがいくつもの時代を引っ張ってきました。
これから先も、KTMのバイクはライダーたちの夢をかなえるべく、質の高さを更に向上させていくことでしょう。