バイクのメンテナンス、タンクのさび落としについて学ぼう
タンクに凹みなどは見られず、見た目にそれほど悪い状態ではない、でも、タンクの中を見るとさびがひどくこれではバイクにもよくない状態と考えられるという場合、タンクのメンテナンスを行いましょう。
今回はケミカルでさびを落とすという方法で馬手何酢を行います。
古いバイクに魅力を感じ、旧車に乗っているという人は、金属パーツのさびとりなどは、いつも行うメンテナンスだと思います。
しかし一歩上を行くメンテナンスを考えると、やはりケミカルでさびを落として、そのうえで防錆皮膜のコーティングを行うというメンテナンスが上質なメンテといえるでしょう。
気をつけたいことが、さびとりの結果、タンクに穴が開いている場合です。
板金作業を行うプロの場合、腐食した部分を切り取って鉄板からパーツを作り、溶接して補修という工程を難なく行うと思いますが、先ずタンクのメンテナンスで大切なことが、さび落としなのです。
さび穴補修で必要なことは遠慮なくさびを取るということ
さび穴補修を行うときに大切なこととなるのが、遠慮なくさびをとことん取るということです。
ニーグリップラバープレートを取り外してみると、裏側にこれでもかというほどのさび、そこでケミカル漏れの穴などもわかりますが、さびついている部分だけと判断することなく、ほかの部分のコンディションも確認しましょう。
さびのある部分を主軸にビンポンチ等で叩いてみて、裏側から腐食があるようならここで貫通します。
ここで確認作業を行わないと、タンクをエポキシパテで塞いでも、またタンクにさびが進行することになります。
へこみについてはスライディングハンマーを利用する
タンクに凹みがある場合には、引っ張り出しという作業を行います。
Tスタットと呼ばれる道具を利用してプロはさくさくと修理をしますが、このときにはすスタッドの溶着が大きなポイントとなるといいます。
タンクとスタッドを電融させることが最も大切なことで、これでスタッドと鋼板が一体化しつつ作業を進めていきます。
この方法を利用することで、へこみの修復に時間をとられることなく、しっかりとタンク内部をメンテナンスする時間を作ることができるでしょう。
さび落としは慎重に、しっかり丁寧に行う事が必要です。
さびをきれいに落とすことで、タンクのメンテナンスを何度も行う必要がなくなります。
短い時間でさっと行おうと思うと、結局、やりのこしや腐食が進んでいてもわからない状態となり、結果、繰り返し作業を行うという羽目になるのです。
バイクのメンテナンスは時間をかけてしっかりと面倒くさがらずに行う事が、もっとも大切なことなのです。