中古で購入するときに知っておきたい品質評価

公正な立場で中古バイクを評価してくれる品質評価のシステム

中古バイクというのは、単に人気のあるモデルであるとか、高いパーツを使っているとかだけではなく、バイクそのもののコンディションというのが非常に重要なポイントです。
消費者は細かなコンディションのチェックができませんので、購入してからなんらかの不具合が出てしまうのではないかという不安を抱えることになります。
そこで、より安心できる中古バイクの状態を評価してくれるのが、自動車公取協会の品質評価システムです。

これは自動車公取協会に登録している中古バイク販売店で見られるもので、客観的な立場にいる品質評価員が、それぞれのバイクの状態をチェックして、それを分かりやすく表示するというものです。
決まった項目についてチェックを行い、そのバイクのコンディションが販売にふさわしいものか、適正な価格付けの根拠となっているかを教えてくれるものとなっています。

品質評価書で見ることのできるチェック項目

品質評価書では、主に5つの項目でのチェックを確認できます。
そのチェック項目は、バイクの主要な機能を果たす「エンジン」、「足回り」、「電気・保安」、「外装」というものです。
さらに、これら5つの項目の下に合計22のチェックポイントがあり、それぞれでしっかりとした点検がなされます。

これらの項目の評価は4つのレベルで行われ、「良好」をトップにして整備が必要な状態や調整をしなければならない、もしくは分解交換が必要などの内容で記載されます。
この品質評価によって、どこかどの程度のダメージを受けているのかがはっきりと分かりますので、安心して中古バイクを購入できるようになっているのです。

「品質評価者」に内容について細かく聞いてみると良い

こうした自動車公取協会に登録している中古バイク販売店では、品質評価の知識と適性を持ったスタッフがいて、販売業務やバイクのチェックを行っています。
そのため、もし気に入った中古バイクを見つけることができたら、その品質評価書を確認すると共に、品質評価者として認定されているスタッフに、それぞれの内容について細かく確認することができます。

「良好」という項目があるところであれば問題ありませんが、なんらかの整備が必要なパーツがあるということであれば、具体的にどのくらいのダメージを受けているのか、そのまま走っても問題ないのか、などを聞いて詳細を把握するのがベストです。
そして、現状渡しであれば、整備するためにどのくらいの費用がかかるのかなどを聞いて、安心して走行するための整備プランを立てる必要があります。
品質評価のプロですので、納得できる答えを得て安心してバイク選びができるのがうれしいところです。