安心してバイクを購入できるための規約
バイクの購入、特に中古バイクの購入に当たっては、心配や不安がつきまとうと感じる消費者もいます。
どんな状態で販売されているか分からないため、いわば「ハズレ」のバイクを引いてしまうと大きなトラブルとなってしまうからです。
そこで、すべての消費者が安心してバイクを購入できるように、「二輪車公正競争規約」というものが、バイク販売関連の団体や企業によって作られ、バイク販売店の間で順守されています。
この二輪車公正競争規約は、バイクを適正な方法で販売し、うその内容の表示や説明をすることなく、消費者の益を損なうことがないように作られた、消費者保護のためのルールとなっています。
こうしたルールを作り守ることによって、バイク業界そのものの信頼を高めることになりますし、消費者がよりバイクに親しんでくれるようにするという目的もあります。
新車販売の際の表示のルールとは?
二輪車公正競争規約では、新車販売をする時と、中古バイクを販売する際のルールにそれぞれ分かれています。
新車販売をする時には、プライスカードを記載することが求められていて、バイクメーカーや製造国、保証期間などの内容が記載されることになっています。
また、価格についてはバイク本体のみの価格か、税金や保険費用、諸費用などを含んだ総額を記載するということになっています。
さらに、宣伝をする際にもチラシなどにどこまで記載して良いのか、誇大表示とならないようにするためのルールなども定められています。
新車の場合はそれほど細かいルールが記されているわけではありませんが、より安心して消費者がバイクを選べるようにする助けとなるでしょう。
細かな記載が求められる中古バイク販売の記載ルール
新車と違い中古バイク販売では、バイクの状態をはっきりと示すために細かな記載が必要不可欠です。
そのため、このルールでは品質評価書というものを掲げることを求めています。
この品質評価書というのは、エンジンや足回り、電装系などの項目に分かれ専門的な知識を持つ資格取得者が鑑定を行い、品質を評価したものです。
この品質評価書を見ると、どのパーツに不具合があって整備などのメンテナンスが必要となるのかがすぐに分かります。
そのため、中古バイクであっても納得して購入できるようになるというメリットがあるのです。
品質評価書では合計22の項目に分かれていて、かなり細かいところまでチェックされますので、素人目には分かりにくいようなポイントであってもきちんと確認がなされているという安心感もあります。
このように、二輪車公正競争規約によって、消費者が安心してバイクを購入できる仕組みが取られています。
ルールをしっかりと守る販売店を選んで購入することによって、満足のいくバイク選びができるのです。