走行距離の表記には4つの分類がなされている
中古バイクの購入にあたっては、必ずチェックしなければならない項目として走行距離があります。
エンジンや足回りのへたりは年式だけでなく、走行距離にもかなりの程度影響されますので、コンディションを見極めるのに欠かせないポイントとなるのです。
いくら見た目が良くても走行距離が行っているようだと、へたりが早く来る可能性がありますので、他のものよりも価値が下がってしまうこともあります。
そこで、中古バイクの内容を表示するにあたっては必ず走行距離の表記をしなければならないことになっていて、その表記の仕方にもルールがあります。
基本的には4つの走行距離の記載に関する分類がなされています。
それは、「実走行距離」、「走行メーター交換歴車」、「走行距離減算者」、「走行距離疑義車」という分類です。
それぞれの分類においてしっかりとした条件を満たしている
それぞれの区分では、きちんとした条件が課されています。
たとえば、「実走行距離」の記載がなされている場合は、足回りやブレーキの減り具合などを見て走行距離が確かなものかをきちんと確認することになっています。
また、車検証などの記録から、保有年数に応じた適正な走行距離となっているかを見る必要もあります。
さらに、「走行距離減算車」という場合は、メーターが交換されていることがカスタム仕様などから明らかなのに、その交換歴が記録として残っていないという条件があります。
また、「走行距離疑義車」という区分は、メーターを交換した記録もなにもないものの、エンジンやブレーキ、足回りなどの様子から、メーターが実際の走行距離を指していないものと思われるという状態の場合に着けられるものです。
それぞれの区分が明確に記載される
もし、何の疑いもなく正しい走行距離が表示されていると判断された場合は、プライスカードに走行距離が書かれるだけです。
しかし、メーターを交換した記録があり「走行メーター交換歴車」である場合は、走行距離表示の欄にその旨が記載され、距離数の後ろに「$」マークが押されます。
また、「走行距離減算車」の場合は「*」マークが押されますし、「走行距離疑義車」の場合は「?」マークが記されます。
ただし、このマーク表示はオークションを行う時の情報掲示に使われるもので、プロ同士が走行距離に関する情報をチェックするために記載するものです。
店頭の表示でも、こうしたマークが記載されていることもありますが、一般向けの表示ではないため店頭表示にはないこともあります。
その場合にも、メーターの表示が適正な走行距離でないと思われる場合は、必ず「メーター交換」などの記載をすることになっていますので、きっちりとチェックするようにしましょう。