40代から50代に多いリターンライダー

今は第三次バイクブームが来ている時

一時期若者を中心にバイク離れが進んで、バイクメーカーも日本市場における販売に苦しんだ時期がありました。
しかし、今では再びバイクの人気が高まり、第三次バイクブームと呼ばれる波が来ているとされています。

これは、実際のバイク販売台数の伸びにも表れていますし、若者が支持するような魅力的なバイクが多くなっていることからも分かるでしょう。
オートマ仕様のビッグバイクが出てきていますし、快適な乗り心地を提供するためにシート仕様やオーディオなどを大幅に改善したモデルが出てきています。
さらに、デザインの面でも大きく変化し、若者が街中で乗ってもおしゃれに見えるモデルが出てきているというのも大きな要因でしょう。

若者だけでなく中年層にもバイクブームが来ている

こうしたバイクブームの火付け役となっているのは、若者だけではありません。
むしろ、40代から50代にかけての層でバイクを再び乗り始める人が増えてきているのです。
若いころにバイクに乗っていたものの離れていて、また今になって乗り始めるようになった、「リターンライダー」と呼ばれる人たちです。

リターンライダーは、以前バイクに乗っていたことがあるということで、最初から大型で質の高いバイクを選ぶ傾向があります。
また、若い世代に比べて経済力があるということもあり、上位モデルを選ぶことが多いのも特徴です。
単に通勤のためなど実用的な目的ではなく、ツーリングをしたいなど、自分の趣味のためのバイクを選ぶことが多いので、装備や機能の点で充実したものや、ちょっとレアなモデルをチョイスする人が多いというのもリターンライダーの傾向と言えます。

リターンライダーのバイク選びの注意点

リターンライダーは経済力もありますし、バイク乗りの経験があるためバイクそのものについての知識もあります。
しかし、リターンライダーならではの注意点がありますので、きちんと考えるようにしましょう。

一つは、若い世代よりもどうしても体力が落ちているので、取り回しがしやすいバイクを選ぶということです。
趣味に徹したバイクを求める人は、どうしても大きくて重いバイクを選びがちとなってしまいます。
もちろん、これはいいことなのですが、実際にこのタイプのバイクに乗るとリターンライダーの世代だと苦労することがあるのです。

市街地での走行に不便を感じたり疲れが出やすくなりますので、買ったはいいもののバイクでちょっと走るのが億劫になってしまうということがあります。
高速走行などでは、パワーの強いバイクをコントロールするためには力も必要となりますので、下手をすると転倒や、他の人を巻き込んでの事故などのリスクも生じてしまうでしょう。
自分の体力や技術の落ち具合を客観的に判断して、無理のない操縦ができるバイクを選ぶことが、リターンライダーにとってはとても大事なのです。