バイクマフラーの種類とメンテナンス術

バイクのマフラーの種類

バイクのマフラーは燃焼したガスを排出してエンジン音を消すためにあります。
マフラーはいくつか種類があり、バイクに合ったものを選ぶことが大切です。

マフラーにはスリップオンとフルエキゾーストといわれる2種類があります。
サイレンサーの本体部分のみのものがスリップオン、エキゾーストパイプも含めた形状のものがフルエキゾーストです。

スリップオンタイプのものはサイレンサーの部分だけを取り換えればいいので工賃も購入費用もさほど掛かりません。
それに対してフルエキゾーストタイプはチタンやアルミなど軽い素材を選ぶことによってバイクの軽量化を図りスムーズな加速、エンジンパワーを上げるといった効果があります。
特に4気筒エンジンのバイクのマフラーはフルエキゾーストにすることによって大幅な軽量化が可能です。

ただしフルエキゾーストは複雑な構造です。
そのためスリップオンに比べると価格は高い傾向があります。

マフラーのメンテナンス方法

マフラーは排気ガスを排出するための場所です。
そのためマフラーの内部にはカーボンが溜まりやすく鳴っています。

カーボンが溜まると排気と吸気のバランスが悪くなりますし、消音機構に影響が出て排気の音が大きくなるといった弊害が出るので注意が必要です。
定期的に掃除をしてきれいな状態を心がけましょう。

掃除の方法としては最初にバイクからマフラーを外すようにします。
エキゾーストパイプや接続部分のチャンパーもカーボンが溜まりやすいので一緒に取り外すようにしましょう。

チャンパーやエキゾーストパイプは排水口溝を掃除するときに使うアルカリ性のパイプ洗浄剤を使うと効果的です。
パイプの中に洗浄剤の原液を浸して数日間置いておくと蓄積したカーボンも緩んできれいに排出されます。

メタルクリーンの清掃方法

サイレンサー側のメンテナンスは金属洗浄剤であるメタルクリーンを使います。
この溶液はサイレンサー側を浸け置きすることでカーボンが溶ける方法で、チャンパーやエキゾーストパイプも掃除が可能です。
費用もさほど掛かりません。

メタルクリーンを使った後の溶液は一般の排水と同じように捨てることができます。
もしも汚れがひどいときには溶液を作るのにお湯を用意しましょう。
温度が高いほど洗浄力が高まります。

カーボン除去の目安

マフラーの掃除をするとビックリするくらいのカーボンが蓄積していることもあります。
バイクを運転する人にとってカーボン除去は3000キロメートル走行すると行うのが理想的とされている距離です。

ただしバイクによって走行環境も違うので、バイクによっては3000キロメートル未満でもカーボン除去が必要になることもあります。
エンジンのかかりにくさやマフラー音がうるさいと感じたらカーボン除去を行ってみましょう。”