諸費用も考えて予算を決めよう

バイクの車両価格=予算ではない

バイクというのは高額商品ですから、ワイシャツを1枚買う気分で購入するわけにはいきません。
購入した後も維持費などがかかるのもバイクの特徴ですので、バイクの車両価格だけに気を取られて、購入した後のことを考えないと維持が難しくなります。
バイクを購入するということは、車両価格に加えて保険料や駐輪代、ガソリン代などがかかるということです。

住んでいる場所によっては駐輪代が思いのほかかかることもありますので、「バイクを買おう」と思い立ったら、まずは自分の住んでいるアパートやマンションに駐輪場があるかどうか、月々の駐輪代はいくらかを確認しておかなければなりません。
駐輪場のないマンションに住んでいるのであれば、近くの駐車場に空きがあるかどうか、毎月いくら払わなければいけないのかを聞いておく必要も出てきます。

新車ではなくて中古バイクを購入する場合でも、バイク本体の価格に加えて基本整備費用や検査登録代行費用、自賠責保険、重量税などがかかってきますので、この分も頭に入れておかないと大きな計算違いになってしまいます。
これに加えて、現在所有しているバイクを下取りに出す場合には下取り費用を請求されることもありますので注意しなければなりません。

バイクローンは無理のない範囲で組むことが重要

バイクローンを組む際に、「このぐらいなら大丈夫、払っていける」と考えても、アルバイトをクビになったり家賃が値上がりしたりと、実生活ではさまざまな予測できないことが起こりがちです。
ですから、「ちょっと無理をしても高いバイクが欲しい」といって収入に見合わないローンを組むのは絶対にやめましょう。
ローンの返済回数を増やせば月々の支払いは減りますが、その分、高額の利子を払わなければならないことになります。
60回の返済を選んでしまうと、ローンをまだ払い終わっていないのにバイクに故障が相次いで、手放さなければならないといったことにもなりかねません。

バイクローンが支払えなくなると、まず督促状が来ます。
返済が滞ると、バイクの差し押さえといった最悪の事態になることも考えられますので、ローンを組んだら支払にはよくよく気をつけなければなりません。
毎月の返済に自信がない人は、100万円のバイクを購入する代わりに50万円のバイクを買うといった工夫をすることも重要です。

せっかく憧れのバイクを買っても、食費を切り詰めたり、ガソリン代も払えなかったりするようでは意味がありません。
ゆとりのない生活をしている人は「本当に新しいバイクを購入する必要があるのか」「通勤は電車で十分なのに、なぜバイクが欲しいのか」などと言ったことについてじっくりと考えてみることも必要でしょう。