バイクの1年点検とは
新しいバイクを購入して最初に行われるのが初回点検、次に6ヶ月点検があり、購入して1年後には1年点検(12ヶ月点検)が待っています。
6ヶ月点検はまったくの任意ですが、12ヶ月点検に関しては道路運送車両法によって実施が義務付けられています。
義務である12ヶ月点検は「法定点検」と呼ばれており、バイクの寿命を伸ばし、快適な走行を維持するために非常に重要です。
ちなみに、12ヶ月点検は法律で義務付けられているとはいえ、点検を行わなくても特に罰則があるということではありません。
あくまでも、ライダー本人が快適にバイクを操縦するための点検と思えばいいでしょう。
250cc以下のバイクは車検がない代わりに、12ヶ月点検を受けてコンディションをチェックされます。
罰則がないとはいえ、12ヶ月点検を受けておかないとメーカーの保証が受けられないといった不都合も出てきますので、忘れないで点検の予約をしておくことをおすすめします。
12ヶ月点検にかかる費用や注意点
12ヶ月点検にかかる費用はバイクの車種、あるいは依頼するバイクショップによってもかなり違いがあります。
排気量によっても点検にかかる費用が違ってきて、125cc以下で5,500円~8,500円前後、126cc~250ccで8,100円~15,000円前後、251cc以上で9,500円~20,000円前後が大まかな相場とされています。
点検をした上で摩耗しているパーツなどが見つかった場合には、新しいものと交換し、オイル交換なども行います。
パーツ交換やオイル交換などの費用は点検費とは別に実費としてかかりますので、バイクに詳しい人は、オイル交換などは自分でやっておくと工賃を節約することができます。
12ヶ月点検は33項目をチェック
12ヶ月点検では、「制動装置」「原動機」「走行装置」「電力伝達装置」「かじ取り装置」「電気装置」「車体」のそれぞれの分野から、総計で33項目がチェックされることになっています。
バイクショップの中には、12ヶ月点検で定められている33項目のチェック以外にメンテナンスオプションを格安で提供しているところもありますので、購入したショップに限らず、金額を比較してより信頼できるお店にバイクを持ち込むのがおすすめです。
メンテナンスオプションでは、「ホイールシャフトメンテナンス」や「ブレーキレバー・クラッチレバーの清掃と給油」「ブレーキパッド・シューの清掃と面取り」などのメンテナンスを受けることができます。
大切な愛車ですから、定期点検はきちんと受けて何年も快適に乗りこなしたいものです。
点検にお金をかけることが、大きな節約につながります。