業者オークションの出品数が減っている現状
バイクのオークションと言えば、業者のみが参加できるもので個人の参加はできない、というのが一般的なイメージです。
だからこそオークション代行業者が存在しているのですが、そんな従来のイメージに変化が見られています。
じつは、個人でも条件を満たせば業者オークションに参加することが可能になっているのです。
どうして業者向けのオークションに個人が参加できるのかというと、その理由には業者オークションの現状が深く関わっています。
というのも、業者オークションに出品されるバイクの数が減っており、停滞状態が続いているのです。
これは、ネットオークションで個人同士が直接取り引きするケースが増えているのが大きな理由と考えられています。
わざわざ中古車買取業者を利用しなくても、またはオークション代行業者を利用しなくても個人間でバイクの売買をする機会が増えているわけです。
その対策として入会条件が緩和されているらしい
このように業者オークションそのものが停滞状況にあるなか、出品数と活況を取り戻すためにもオークションに参加する入会条件の緩和が進められていると言われています。
誰でも参加できる、というわけではなく、個人の会員を増やすべく入会条件を緩めているのというのです。
例えば国内最大規模の中古車オークションを開催しているUSSでは、入会のためには古物商許可証を持っていることや、常設の事務所を持っているうえに営業活動の実態があることなどの条件をクリアする必要があります。
こうした条件を個人でクリアするのは難しいでしょう。
しかしオークションによってはより入会条件がかなり緩くなっており、古物商の許可証さえ持っていれば入会・参加できるケースもあります。
バイクのオークションを手掛ける大手企業のBDSでは、オークションに参加する入会資格として「主たる営業所古物許可証を保有し、行商区分が「する」になっていること」が挙げられています。
簡単に言えば、古物商の許可証さえ持っていればオークションに参加できるのです。
バイクのオークションに参加する資格とは?
このように、古物商の資格さえ持っていれば個人でもオークションに参加する資格を得ることができます。
ただ、参加できるかどうかはオークションによって異なる面もあるので、主催者が設定している条件などを確認しておく必要があるでしょう。
ただし、注意が必要なのは入会条件を満たしたうえで入会する必要があるため、会員保証金などのコストがかかる点です。
「古物商の資格を持っているから好きな時にオークションに参加できる」というわけではなく、参加できる条件を満たし続けるためにお金を払い続ける必要があるわけです。
必要な資格や入会条件よりも、こちらのほうが個人にとってはハードルが高い部分となるかもしれません。