中古バイクの保証制度を解説

メーカー保証が継続されるケース

中古バイクでも、条件次第では新車購入時のメーカー保証が継続されることがあります。代表的な条件は、初年度登録から2年以内であること、そして整備記録が記載されたメンテナンスノートが付属していることです。これに加え、正規販売店で点検を受ける必要があるケースもあります。

このような条件を満たしていれば、バイクの名義変更後も残りの保証期間を引き継げます。ただし、保証の対象になるのは車両の製造上の不具合に限られ、使用上のミスや消耗によるトラブルは含まれません。エンジンやミッションといった重要部品については対象となる場合がありますが、あくまでもメーカーが不具合と認めたものに限られます。

中古バイク購入時に「メーカー保証付き」と記載がある場合でも、実際の保証内容や期間は車両の状態によって異なるため、販売店で詳細を確認しておきましょう。

販売店独自の保証制度もチェック

中古バイク市場では、各販売店が独自に設定した保証制度を用意しています。たとえば、グーバイク保証では、最大2年間の保証を設定し、対象は国産4メーカーや一部の輸入車に対応しています。一定の点検基準を満たした車両に対して適用されるしくみで、購入後のトラブルにも対応しやすくなっています。

一方、レッドバロンでは、購入時から1年間の保証に加え、有料で延長保証にも対応。内容には故障時のロードサービスや部品の修理・交換が含まれており、車両の状態によっては手厚いサポートを受けられるのが特徴です。

ただし、保証内容や保証範囲、対象外の条件は販売店によって異なります。たとえば、フレームの損傷や転倒による故障、経年劣化と判断される不具合などは対象外となるケースが多く見られます。事前に内容をよく読み、自分の用途に合った保証があるか確認することが大切です。

保証を受けるための注意点

保証がついていても、条件を満たしていなければ適用されない場合があります。まず重要なのが、定期点検の記録です。指定された点検を販売店で受け、その記録が残っていることが保証継続の前提になることがよくあります。点検を怠ると、保証が打ち切られることがあるため注意しましょう。

また、消耗品や外装パーツなどは保証の対象外になることが多く、部品の範囲をきちんと確認しておくとトラブルを防げます。バッテリーやタイヤ、ブレーキパッドなどは使用状況による劣化が前提とされるため、保証対象に含まれないのが一般的です。

保証書や整備記録簿の保管も大切です。保証請求時には提示を求められることが多いため、納車後にまとめて管理しておきましょう。中古車という特性上、保証内容には限りがありますが、正しく使えば購入後の不安を大きく減らす手段になります。