昔のバイクにない機能とは

フューエルインジェクションの電子制御

バイクは時代が下るにつれて、さまざまな進化を遂げてきました。
昔のバイクには見られなかったパーツや機能もいくつも存在し、より快適かつ安全に走行できるようになっています。

そのうちの一つにフューエルインジェクションがあり、これは、エンジンに燃料と空気を混合して噴射する装置です。
もちろんこの装置自体はもともと存在していましたが、古いバイクはキャブレターを使った調整をしていたのです。
機械的な装置で、弁が適切なタイミングで動くことによってガソリンと空気が一定の割合で混ざる仕組みです。
現代では電子制御システムが備わっていますので、キャブレターの力を借りなくても済みます。

よりパーツを軽量化できますし、調整が楽になります。
しかも、状況に応じて混合比率などを変えられるのが大きな強みです。
運転モードを変更するとパワーの伝わり方が変わるのは、フューエルインジェクションの電子制御システムがそれぞれのモードに合わせて混合比率やタイミングなどを変化させているからです。

燃料メーターの違い

そもそも、昔のバイクには燃料メーター自体がなかったものです。
そのため、ある程度走行したらどのくらい燃料が残っているかを推測しガソリンスタンドに立ち寄る必要があったのです。
それだけに、常に走行距離をチェックしていないといきなり燃料切れに陥るスリルがありました。

しかし、今では燃料メーターが装着されていないバイクというのはまず見ることができません。
そのため、いつガソリンスタンドに行くべきかを簡単に把握できます。
しかも、モデルによっては燃料残量だけでなく燃費なども表示してくれますので、利便性がぐっと高まっています。

ABSやオートライト

安全性を高めるための装備も充実しており、その代表例がABSでしょう。
アンチロックブレーキシステムの略で、強くブレーキをかけてもタイヤがロックすることなく、ベストな力でブレーキをかけてくれるものです。
そのため、一番短い距離で停止することができます。

ABSは今や125cc以上のバイクでは装着が義務となっていて、2018年以降に発売されたモデルであればすべてに備わっています。
バイクはスリップ転倒による事故のリスクが高いので、それを軽減してくれるのに大いに役立ちます。

オートライトも多くのバイクに装備されるようになっています。
昼間でもライトを点けることが1998年以降義務化されていますので、基本的にバイクはいつもライトを点けた状態で走ることになっています。
それでも、ロービームとハイビームの切り替えは手動で行うのが大半でした。
それが、オートライト機能が付くことで対向車の存在などを感知して自動的に切り替えをしてくれるようになっています。